トメレ

ご注意ください
本サイトは、男性用尿もれ防止器具PCDトメレに関する情報を、医療関係者の方へ提供することを主目的としております。 一般の方への情報提供を目的としたものではありませんので、ご理解ください。
お知らせ1
トメレ3が「村中医療器ホームページ」に掲載されました。 https://www.muranaka.co.jp/online/products/detail.php?product_id=133850

お知らせ2
トメレ2が「泌尿器 Care & Cure URO-LO 2022 vol.1」(メディカ出版)、「連載 臨床の場面をキリトル!泌尿器科の医療器具・医療機器・医療製品・ケア用品一挙紹介」で紹介されました。 https://store.medica.co.jp/journal/12.html

お知らせ3
トメレ2が「WOC Nursing 2022 vol.10 No.3 通巻100号」(医学出版)、「特集 事例で学ぶ排泄ケア 泌尿器科クリニックで支える,生活するための排泄ケア」で紹介されました。 http://www.igaku.co.jp/wocnursing/wocnursing_2203.html

お知らせ4
よくいただくご質問をQ&A にまとめました。トメレ導入ご検討時にご参照ください。
トメレは前立腺がん術後尿失禁症状に対する一時的・姑息的なケアを目的とした陰茎圧迫器具(Penile Compression Device ; PCD)です。トメレによって、尿失禁症状の程度を軽減し、生活の質(QOL)の向上を実現することを私たちはめざしています。

※トメレは「尿失禁」という複雑で困難な問題に対する対処法の一つです。使用に際しては、医師の診察が必要になります。また、トメレの効果を最大限に引き出し、QOLを高めていくためには、使用される方の理解と協力が不可欠です。本ページにある注意事項をよくご覧の上、適切な対応をお願いいたします。

・販売名:PCD トメレ3
・一般的名称:失禁手術用クランプ
・届出番号:17B3X10009000004
・機器種類:一般医療機器
・特許番号:第6581744号
【禁忌・禁止】
1. トメレは、使用目的以外に使用しないこと。
2. 就寝時には、絶対に使用しないこと。
3. 陰茎を過度に圧迫しないこと。[組織壊死のおそれがある]
4. トメレは同一患者使用のため、他の患者に使用しないこと。
5. 磁気共鳴画像診断装置(MRI装置)内で使用しないこと。
※トメレはすべての尿失禁症状に効果があるわけではありません。

ご使用前に

使用の対象となる症例と期待される役割

前立腺がん術後の尿失禁など尿道括約筋の機能障害による腹圧性尿失禁の状態
(1)尿失禁量の多い中等〜重症例におけるQOL改善
(2)術後尿失禁の回復途中における補助的な使用による社会参加支援、運動時支援

使用の前提条件

・使用に際しては医師の診察が必要となります。
切迫性尿失禁が主なものについては適応外です。
・トメレは、あくまでも姑息的な手段であり、尿失禁症状が根治するものではありません。トメレ利用中も基本的治療である骨盤底筋運動を継続してください。
・前立腺がん術後尿失禁の根本的な治療は「人工尿道括約筋手術」です。トメレはこの治療を代替するものではなく、尿失禁量を一時的に低減させる目的のものです。
・添付文書および取扱説明書をよく読み、正しい使用方法を遵守してください。過度な締め付けや想定外の使用では、人体に影響が出る可能性があります。
・陰茎が小さい、もしくは埋没陰茎の場合、トメレを装着できないことがあります。
・トメレの装着には、通常の陰茎感覚と認識能力、トメレを操作するのに十分な身体機能が必要になります。

※詳しくは、公立松任石川中央病院泌尿器科専用ホームページ
「前立腺癌術後尿失禁に対する陰茎圧迫器具」をご覧ください。

https://tomoka5666.wixsite.com/mchurologyhp/blank-11/

陰茎圧迫器具(PCD)とは

陰茎圧迫器具(Penile Compression Device ; PCD)とは、尿道に圧力(出口抵抗)をかけることによって尿もれを制御するものです。前立腺がん術後は多くの方が、排尿のコントロールが一時的に困難になりますが、この器具を装着することによって、物理的に尿もれの程度を軽減し、パッドの使用数を減らすことが期待できます。また陰茎圧迫器具は、適切に使えば低侵襲性のシンプルな尿失禁の対処法であり、何か問題が生じれば、使用を停止することによって安全を確保できます。

トメレについて

トメレとは

トメレ(TOMERE)は前立腺がん術後尿失禁症状に対する一時的・姑息的なケアを目的に開発された陰茎圧迫器具(Penile Compression Device ; PCD)です。トメレは、前立腺がん術後尿失禁症状に悩んだ開発者と公立松任石川中央病院泌尿器科国立大学法人北陸先端科学技術大学院大学との共同作業によって生まれました。開発者(重症の尿もれ、前立腺全摘出後2016年より症状改善せず。現在、トメレを装着し日常生活を送る)の実体験からの工夫や医師、学術機関の知見が注がれており、同様の症状に悩む方々にお届けしたいと思っています。

トメレイメージ

トメレの特徴1(特許技術)

トメレは、陰茎の皮膚上から尿道を圧迫し、尿もれを防ぐ器具です。このような原理をもつ器具は、既に250年以上前の海外の外科学の本に記載されているそうで、原理としては新しいものではありません。実際に海外では、陰茎圧迫器具は保存的ケアの一つとして知られており、さまざまなデザイン、機能、特性を持つものがあります。しかしながら、日本においては、これまで陰茎圧迫器具が普及することはありませんでした。その理由として、

「装着時の快適性に乏しい(痛みが生じる)」
「圧迫による不快感がある」
「通気性が低く、皮膚がむれる」
「構造上、長く装着することができない」
「尿もれが止まりにくい」

などが考えられます。
トメレは、これらを解消することを目標に開発。数々の試作を経て出来上がった構造と仕組みは、これまでにない技術とされ、特許を取得(特許第6581744号)しました。
トメレの特徴として、

  • 内側にシリコン製の3つの突起がある輪を陰茎に装着し、輪の大きさを調節機能で調整しながら尿道を圧迫し、尿もれを防ぐものであること。
  • 尿道を的確に押さえながら、陰茎内の血流を確保できる構造であること。
  • 装着中に尿道の位置ずれを起こしにくい構造であること。
  • 大小カバーに皮膚ストレスの軽減に配慮した材料(天然シルク)を使用していること。
  • 大小カバーは多層構造になっており、皮膚ストレスの軽減に配慮したものであること。
  • 大小カバーは適宜交換することにより、良好な装着感を持続することが可能であること。
  • 脱着および操作が簡便であること。
  • さまざまな陰茎サイズに対応しうること。
  • 活動(運動時、デスクワーク時)、体温に応じて微妙に変化する陰茎サイズへの微調整が容易なこと。

などが挙げられます。
  • 装着完了図(横から見た図)

    トメレ装着完了図
  • 原理図

    トメレ原理図


トメレ構成(約28g)
(1)本体(ポリプロピレン+シリコン)
(2)リングカバー(シルク小)
(3)突起カバー(シルク大)
トメレ構成 トメレ構成 トメレ構成

トメレの特徴2(パッド併用が基本)

トメレは陰茎装着時、「くしゃみ等の腹圧がかかったとき、少し尿が漏れるぐらいの固定を目安」としています。従いまして、パッドを組み合わせて使うことを基本としてください。パッド併用によって、必要以上の陰茎の圧迫は抑えられ、結果として、安全性が高まります。

トメレの特徴3(ハンドメイド)

トメレは、医療、学術、行政分野の支援を受けながら、石川県の中小企業の力を結集して製作しています。手に取ってみていただくとわかると思いますが、金型による大量生産品ではなく、ハンドメイドで組み立てられています。将来的には、低コスト化をはかるための一体成型も視野に入れていますが、今は何より、常に新しい技術提案を受け入れ、それを製品に活かせる体制を優先すべきと考えております。

トメレの特徴4(利用者の協力)

トメレの効果を最大限に引き出し、QOLを高めていくためには、使用される方の理解と協力が不可欠です。例えば、トメレは、大小カバーを適宜、交換しながら、良好な装着感を維持していく仕組みになっています。ただ、この交換には慣れるまでに少しの時間が要ります。なら、もっと簡単にできないのか。とお叱りを受けるかもしれませんが、これがいま、私たちが考えうるベストなものなのです。もちろん、先に述べましたように、私たちは常に新しい提案を製品に反映したいと思っております。「こんなやり方はどう?」という提案がありましたら、ぜひ声をお寄せくださいませ。 iryo@koshintk.com

使用方法

トメレ取扱説明 トメレ取扱説明 トメレ注意

動画 ※画面の右下にある トメレ取扱説明 をクリックすると大きな画面になります。

  • PCDトメレの使用方法

  • PCDトメレのカバーの交換方法

  • PCDトメレの洗浄方法

使用上の注意

(1)重要な基本的注意
  • 陰茎の皮膚に痛みや腫れなどの異常がある場合は、本品を使用しないでください。
  • 使用中、陰茎に痛みや腫れなどの異常が生じた場合は直ちに使用を中止してください。
  • 排尿時に痛みや血尿などの症状が出た場合には直ちに使用を中止してください。
  • 陰茎の血流に障害をきたさないよう、過度な締め付けによる圧迫は絶対に行わな いでください。
  • 使用前に、ベルトストッパーの調節不良、傷、破損等の損傷がないことを確認し、異常が認められた場合は直ちに使用をお止めください。
  • 本品をカバーがない状態で使用しないで下さい。[皮膚損傷の危険性があります]。
  • 本品を改造しないでください。

(2)併用禁忌(併用しないこと)
併用禁忌
併用禁忌

※クリックすると拡大します。

(3)不具合・有害事象
有害事象 本品の使用に際し、以下のような有害事象が生じる可能性があります。
・固定部の皮膚炎、疼痛
・過度な締め付けによる組織壊死

洗浄する場合は(※カバーを付けたまま「丸洗い」ください)

手 順
  • 石けんをしっかりと泡立て、泡の中でトメレを包み込むように、軽く、もみ洗いします。※泡立ては洗顔用ネットを使うと便利です。
  • ぬるま湯を溜め、中でもみながら、石鹸を洗い流します。最後は、石鹸が残らないように流水でよく流します。
  • その後、乾いたタオルで、トメレを覆い、ベルト、リングカバー、突起カバーの順にギュッと押すようにして水気を十分にふき取りましょう。
  • 自然乾燥(陰干し)させます。完全に乾いた状態から着用を再開ください。

参考までに、トメレ開発者は、トメレを装着したまま入浴しています(外すと尿もれを起こし、お湯を汚すことがあるため)。入浴の最後にトメレを外し、洗浄。その後、もう1つのトメレを装着し、洗浄したトメレは陰干しします。2本を交互に使う利点は楽なことと、製品の耐用日数が伸びるからです。ですが、ふつうは1本で十分。入浴のあとはパッド等を活用してください。

Q & A

Q1. 陰茎を圧迫して血流に影響はありませんか?

A1. 血流を確保し、うっ血を防ぐシリコン製の突起(スペーサー)があります。ただし、2~3時間ごとに、必ず陰茎の圧迫を緩めて排尿してください。何かに集中して、トイレに行くのを忘れた…ということがないように。陰茎の健康を考え、必ず一定の時間ごとに圧迫を緩めることが使用の大前提です。

Q2. 陰茎の皮膚にトラブルはありませんか?

A2. 尿失禁は皮膚炎を頻発する場合があります。そのため、(1)陰茎と接触する部分(カバー)に天然シルクを使用し、皮膚蒸れからくる刺激を抑制(2)スペーサーによって通気性を確保し、皮膚蒸れを抑制(3)カバーを多層構造にすることで、摩擦による炎症を抑制等、皮膚ストレスの軽減に配慮した工夫をしています。

Q3. 一日の装用時間の目安は?

A3. 目安時間は特に設けていませんが、陰茎の健康を考え、装用時間が長くなり過ぎないように気をつけてください。ユーザーさまご自身が、常に陰茎の状態を把握することが大切です。

Q4. 就寝時に尿漏れをします。トメレを緩めにつけて寝ても良いですか?

A4. トメレは就寝時の装用はできません。事故、障害につながるリスクが飛躍的に高まります。絶対におやめください。

Q5. 現在、パッドを利用しています。トメレでパッドがいらなくなりますか?

A5. トメレはパッド併用で使用します。トメレは装用することで「尿失禁量を一時的に低減させる」ものです。また、装用時は完全に尿漏れを止めるのではなく、くしゃみやせきなどの腹圧がかかったときは、じわっと漏れが生じるような固定の仕方を推奨しています(過度な締め付けによる障害防止のため)。そのため、漏れの受け皿となるパッドは欠かせません。

Q6. トメレとパッド併用の具体例を教えてください。

A6. 併用を開始された方から「尿漏れを気にせずにゴルフができた」「外出がおっくうではなくなった」「パッド交換が少なくなり仕事に集中できた」、という声が届いています。トメレとパッドを上手に組み合わせれば、アクティビティを高めたり、毎日の排尿管理の負担を軽減させる可能性があります。

Q7. 初めて利用します。陰茎のどのへんに装着するのでしょうか?

A7. 陰茎の中央または根元側の放尿しやすく、締め付けやすい位置で仮固定します(陰毛を挟まないよう)。その後、陰茎を押さえる押圧リングを垂直にして圧迫していきます。

Q8. どれくらいの強さで圧迫するのですか?

A8. 最初は「ちょっと強いかな」と感じるところまで圧迫し、その後、少しづつ緩めて、ご自分の「最適な圧迫度合い」を探り当ててください。慣れるまでに少し時間がかかりますが、コツさえつかめば、手早くできるようになります。

Q9. 装用している間に外れることがあります。

A9. しっかりと固定されていない懸念があります。トメレは圧迫が強すぎると違和感が生じますが、弱すぎると漏れ、また、外れやすくなります。

Q10. トメレのサイズはいくつありますか?

A10. 1サイズで様々な陰茎サイズに対応するようになっています。ただし、陰茎が小さい、もしくは埋没陰茎の場合、トメレを装着できないことがあります。

Q11. カバーは洗濯できますか?

A11. カバーだけを洗濯するのではなく、トメレを「カバーを付けたまま丸洗い」するのが基本です。詳しくは、取扱説明書もしくは動画(「PCDトメレの洗浄方法」)をご覧ください。

Q12. トメレを装用してのMRI検査はなぜダメなのですか?

A12. 大きな磁力を用いるMRI検査は金属持ち込み禁止です。トメレはベルトストッパーに金属バネ(ステンレス製)を使用しています。

Q13. 購入するには?

A13. トメレの使用には、「医師の診察が必要」になります。「PCD(陰茎圧迫器具)利用に問題なし」と判断された患者さまだけが、トメレ購入が可能になります。ご購入に関しては、医療機関にご相談くださいませ。

Q14. 保険は適用されますか?

A14. 保険外負担品です。患者さまの『自費購入』となります。

購入について

販売価格

  • トメレスタートセット

    トメレ3(TOMERE2)スタートセット
    (本体+専用交換シルクカバー2セット入り※)
    12,650円(税込)
    JANコード458982045-031-9

  • シルクカバーセット

    専用交換シルクカバー(大小ペア)
    2セット入り
    2,420円(税込)

    JANコード458982045-032-6

※カバー1セットの耐用期間は、約5〜6週間が目安です。カバーを交換しながら、良好な装着感を維持してください。

購入について

購入は、お取引のあるディーラーさまにご依頼下さい。
・お取引のあるディーラーさまにて取扱いが難しい場合は、以下よりお手続き下さい。
  https://www.koshintk.com/index.html
またはお電話下さい。(076-273-0808 担当 小高)
・導入については「 PCDトメレ導入ご検討のみなさまへ(PDF)」もご覧ください。
・より詳しく知りたい場合は、件名「トメレ導入検討」としてお気軽にお問合せください。

※トメレの使用には、「医師の診察が必要」になります。
※「PCD(陰茎圧迫器具)使用に問題なし」 と判断される患者さまだけが、トメレ 購入が可能になります。
※トメレ は、保険外負担品であり、患者さまの『自費購入』となります。
※患者さまへのお渡し方法については、各病院さまの方針に従い、ご検討ください。

トメレ取扱い病院について

2019年11月の発売開始以来、全国の病院、クリニックでの取扱いが始まっています。

共同開発チームの

公立松任石川中央病院泌尿器科(担当:前田雄司医師)
https://www.mattohp.jp/department/hinyokika/
(〒924-8588 石川県白山市倉光三丁目8番地 電話076-275-2222)

でも、常時、トメレを取り扱っております。

トメレ注意

【製造販売業者及び製造業者の氏名又は名称等】
製造販売業者 株式会社西山産業 <許可番号>17B3X10009 
〒920-2167石川県白山市部入道町ト40
HP  https://tomere.nishiyama-g.co.jp
製 造 元 株式会社西山産業 <許可番号>17BZ200033

お問い合わせ

【総販売店】
株式会社 公進都市企画

医療部

〒920-2167 石川県白山市部入道町ト40

TEL 076-273-0808

FAX 076-273-5711

メール iryo@koshintk.com

【適格請求書発行事業者登録番号】T4220001002663

受付時間 9:00〜17:00(土日祝・年末年始除く)